タンポポニュース~やりがいと成長ポイント~

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

やりがいと成長ポイント

 

訪問介護の仕事は、決して楽な仕事ではありません。体力も気配りも必要だし、判断が求められる場面もあります。
それでも続けたくなるのは、訪問介護には**“人の人生に深く関われる喜び”**があるからです


1)現場が毎回違うから、経験が“本物の力”になる✨

訪問介護は、利用者さん一人ひとりの生活環境が違います。
同じ支援でも「家が違う」「家族状況が違う」「体調が違う」。つまり、毎回が“応用問題”なんです

  • 転倒リスクが高い部屋の配置を見て動線を整える

  • 体調が微妙な日は無理せず、負担を減らす介助に変更

  • 気分が落ちている日は、会話や声かけを工夫する️

この積み重ねが、介護技術だけでなく観察力・判断力・コミュ力を伸ばしてくれます✨
働くほど“人としての引き出し”が増える仕事です。


2)小さな変化に気づける人は、誰かの命を守れる

訪問介護では、利用者さんの様子を近い距離で見ます。
だからこそ、ちょっとした異変に気づけることがあります。

  • いつもより口数が少ない

  • 食欲が落ちている⬇️

  • 歩き方が違う、ふらつきがある

  • 皮膚の色、むくみ、呼吸がいつもと違う

「様子がおかしい」と気づいて、看護師や家族、ケアマネに共有する。
それが早期対応につながり、重症化を防ぐこともあります✨
訪問介護は、目立たないけどとても重要な“生活のセーフティネット”です️


3)「できなかったことができるようになる」瞬間がある

訪問介護のやりがいは、派手な成果ではなく、日々の小さな変化にあります。

  • ひとりで玄関まで歩ける距離が伸びた‍♂️✨

  • 入浴が怖かった方が、安心して入れるようになった

  • 料理を一緒に続けたら、表情が明るくなった

  • 外に出る意欲が出て、散歩を再開できた‍♀️

生活の中の“できた”は、その人の自尊心を守ります。
そのプロセスに寄り添えるのは、訪問介護ならではです


4)人と深く関わるから、信頼が“宝物”になる

訪問介護では、利用者さんの生活空間に入ります。
だからこそ「この人なら任せられる」という信頼が何より大切。

信頼を築くのは簡単ではありません。でも、時間をかけて関係ができると…

  • 「あなたが来る日が一番安心」☺️

  • 「今日も話せてよかった」️

  • 「お願いしてよかった」

こんな言葉をもらえることがあります。
“仕事の評価”を超えた、人としてのつながりが生まれる。これが訪問介護の魅力です✨


まとめ:訪問介護は、人生に寄り添う“プロの優しさ”

訪問介護は、
✅ 一対一で深く寄り添える
✅ 生活の変化に気づき守れる
✅ 小さな成長を一緒に喜べる
✅ 信頼関係がやりがいになる
そんな仕事です✨

今日も誰かの家のドアをノックして、安心を届ける。
その積み重ねが、地域の暮らしを支える力になっています

タンポポニュース~“いつもの暮らし”を守る仕事~

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

“いつもの暮らし”を守る仕事

 

「できるだけ自宅で暮らしたい」
この言葉は、高齢の方だけでなく、障がいのある方、病気と向き合う方にとっても、とても大きな願いです。訪問介護は、その願いを現実にする仕事。施設ではなく**“住み慣れた家”という舞台で、その人らしい生活を支える**——そこに訪問介護ならではの魅力があります


1)支えるのは“生活”だけじゃない。心も支える

訪問介護の支援は、食事・入浴・排泄などの身体介護だけではありません。
掃除、洗濯、買い物、調理などの生活援助も含めて、「今日をいつも通りに過ごす」ことを支えます

でも実は、もっと大切なのは安心感です。

  • 「今日も来てくれた」ってホッとする☺️

  • 「一人じゃない」って思える

  • 体調の小さな変化に気づいてもらえる

訪問介護は、家の中で“最も身近な見守り役”になることも多い仕事です。人と人の関わりが深いからこそ、信頼が生まれ、笑顔が増える。その瞬間に立ち会えるのが魅力です✨


2)「できない」を増やさない。“できる”を引き出す力

介護は「全部やってあげる」ことではありません。
訪問介護が大切にするのは、ご本人ができることを尊重し、できる力を保つ・伸ばすことです

たとえば…

  • 着替えは袖だけ手伝って、あとはご本人に✨

  • 調理は見守り中心で、安全に“自分で作る”を継続

  • 歩行は環境を整えて、少しでも自力で

「自分でできた!」という経験は、本人の自信につながります。
訪問介護は、生活の中で自然にリハビリや自立支援ができる、すごく奥深い仕事です✨


3)一対一だからこそ、寄り添いの質が高い

訪問介護は、基本的に利用者さんとヘルパーが1対1で向き合う時間。
集団ケアと違い、その人のペース、好み、生活習慣に合わせた支援ができます⏰

  • この方は朝にゆっくりお茶を飲むのが習慣

  • この方は掃除はこの順番が落ち着く

  • この方は“声かけのタイミング”が大事️

「その人らしさ」を大切にできるのが訪問介護の魅力。
生活の場に入るからこそ、表面的ではない本当のニーズに気づけることもあります✨


4)ご家族を支える存在にもなる‍‍‍

在宅介護は、ご家族の負担も大きくなりがちです。
訪問介護が入ることで、ご家族に“休める時間”や“安心できる時間”が生まれます

  • 介護者が少し眠れるようになった

  • 仕事と介護の両立がしやすくなった

  • 家族関係がギスギスしなくなった

「ご本人の生活」と同時に、「ご家族の生活」も守る。
それも訪問介護の大切な価値です


まとめ:訪問介護は、暮らしの中にある“希望”を支える仕事✨

訪問介護は、日常の中で
✅ 安心を届け
✅ 自立を支え
✅ その人らしさを守り
✅ 家族の負担も軽くする
そんな“生活の伴走者”です

「ありがとう、助かったよ」
その言葉の重みが、訪問介護のやりがいそのものです

タンポポニュース~口腔ケアと栄養:食べる力を守る在宅のチーム連携~

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

リード
食べることは生きる力。低栄養・脱水・誤嚥性肺炎は在宅生活の三大リスクです。姿勢・一口量・リズムというミニマム原則と、口腔ケア+栄養+連携の三位一体で“食べる力”を守りましょう。

1|食べる前の準備:90秒のゴールデンタイム
• 姿勢:座面は膝が90度、足底接地。骨盤を立て、軽い前傾。
• 環境:テレビは消音、食卓は明るく、食器のコントラストを強める。
• 口腔の準備:唾液腺マッサージ・口唇体操・深呼吸で嚥下スイッチON。‍

 

2|安全な嚥下の3要素(姿勢・一口量・リズム)
• 姿勢:顎を軽く引く。飲み込みにくい時は頸部前屈(うなずき嚥下)。
• 一口量:ティースプーン半分から。“小さくゆっくり”が最短の近道。
• リズム:口に入れる→嚥下確認→次の一口。追い飲み禁止。

 

3|食品形態ととろみの使い分け
• 刻み食の落とし穴:口腔内でバラけて誤嚥しやすい。ソフト食・ムース食の選択肢を。
• とろみ:飲料は“とろみ早見表”を冷蔵庫に貼る。濃度の安定が命。
• 水分確保:味噌汁、スープ、ゼリー、果物。“飲ませる”より“おいしく摂る”。

 

4|口腔ケアの実践手順(3分ルーティン)
1) 観察:唇の乾燥、舌苔、義歯の当たり、口臭。
2) 清掃:歯ブラシ→スポンジブラシ(粘膜)→吸引併用可。
3) 保湿:保湿ジェル・ワセリン薄塗り。義歯は外して洗浄・乾燥。
4) 仕上げ:嚥下体操(あ・い・う・べー)。

 

5|栄養の底上げ:タンパク+エネルギー+彩り
• タンパク:卵・豆腐・鶏ささみ・魚の缶詰を常備。
• エネルギー:油の質(オリーブ・えごま)と少量高カロリー補助食。
• 彩り:視覚刺激で食欲UP。ワンプレートで“どれから食べますか?”

 

6|医療・専門職との連携フロー
• 歯科:義歯調整・口内炎対応・定期クリーニング。
• 栄養士:体重・むくみ・食事記録を元に献立提案。
• 訪問看護:嚥下評価、脱水・発熱時のトリアージ。
• 情報共有:写真付き食事記録を週1でカンファへ。

 

7|現場ケース:食欲低下とむせのEさん
• 観察:朝は食べられるが、夕方はむせる。口渇・舌苔あり。
• 仮説:夕方の疲労+口腔乾燥+濃い味の惣菜。
• 介入:夕食前の口腔保湿、薄味+とろみ汁、主菜は柔らかい魚へ変更。
• 結果:むせ回数が1/3に、摂取量も増加。家族は“食事準備チェック表”で再現。

 

8|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 足底接地・軽い前傾で食べ始めたか。
☐ 一口量とリズムを守れたか。
☐ 口腔ケア(清掃+保湿)を習慣化したか。
☐ 食事・水分の記録を写真で共有したか。

 

9|まとめ
口腔ケアと栄養は“命の入口ケア”。小さな手順の積み重ねが、肺炎と入院を遠ざけ、その人らしい食卓を取り戻します。

 

 

タンポポニュース~BPSD(行動・心理症状)への具体対応:環境×関わり×記録 ~

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

リード
不眠・徘徊・焦燥・暴言・拒否・昼夜逆転――BPSDは“その人のSOS”。環境×関わり×記録の3点で因果を見つけ、再現可能な対応に落とし込みます。医療が必要なサインの見極めも併せて整理します。🧩

 

1|ABCDEで分解して考える
• A(Antecedent:前兆):直前の出来事・刺激(寒さ・騒音・空腹)。
• B(Behavior:行動):具体的に描写(例:「10分間、玄関付近を左右に往復」)。
• C(Consequence:結果):行動の後に起きたこと(注意で悪化?水分で改善?)。
• D(Deduction:仮説):身体要因(痛み・便秘・尿路感染・低血糖)/心理要因/環境要因。
• E(Evaluation:評価):次回につなげる記録と共有。🔁

 

2|頻出BPSDと具体策
1) 不眠・昼夜逆転
o 日中活動:午前に散歩・体操。午後の長い昼寝は避ける。
o 光:朝はカーテンを開け、夕方は暖色照明に。📅
o ルーティン:入浴→就寝の順序固定。寝る前の糖分・カフェインを控える。
2) 焦燥・不穏
o 刺激を減らす:TVニュースやSNS動画を“静かめ番組”へ。
o 手持ち無沙汰対策:タオルたたみ、洗濯物仕分け等“役割”を渡す。🧺
3) 暴言・攻撃
o 距離と安全:まず距離を取り、低い声量で短文。複数訪問・男性ヘルパー配置も選択肢。
o トリガーを除去:痛み・尿意・眩しさ・暑さ寒さを先に整える。
4) 入浴・服薬・排泄の拒否
o 選択肢提示:「今?10分後?」「タオル拭きから?」
o 分割法:工程を小分けに(足湯→清拭→上半身→下半身)。🛁

 

3|医療受診のレッドフラッグ 🚩
• 急激な変化(数時間〜1日で発症):感染症、脱水、脳血管イベントの可能性。
• 発熱・頻尿・強い痛み・意識変容:主治医または訪問看護へ即連絡。
• 転倒後の様子変化:頭部外傷・骨折も疑う。🏥

 

4|記録の質で対応は再現可能になる
• テンプレ:〈時刻〉〈きっかけ〉〈行動〉〈対応〉〈結果〉〈仮説〉を1〜3行で。
• 主観を混ぜない:「怒りっぽい」より「声量が上がり『帰る』を5回繰り返す」。
• 共有:次回訪問者とケアマネへの当日共有で効果が倍増。📤

 

5|家族への説明トーク例(そのまま使える)💬
「最近夕方にそわそわが出ています。夕方の暗さと空腹が影響しているかもしれません。16時に照明を早めにつけて、おやつと白湯をとる小休憩を試してみませんか?1週間記録して、次回いっしょに振り返りましょう。」

 

6|現場ケース:夜間徘徊のDさん
• 観察:0:00〜2:00に廊下歩行、トイレ往復。冷えと口渇の訴え。
• 仮説:夜間の冷え+口渇+尿意の悪循環。
• 介入:就寝前の白湯・足元毛布・便座の高さ調整・足元灯設置。
• 結果:起床1回まで減少。“白湯カード”で家族も運用継続。🌙

 

7|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ ABCDEで状況を3行に整理したか。
☐ 刺激を減らし、役割を渡したか。
☐ レッドフラッグを見逃さず、連絡先を即時確認したか。
☐ 記録テンプレで共有したか。

 

8|まとめ
BPSDは“問題”ではなくメッセージ。環境と関わりを整え、再現可能な手順にしてチームで回せば、揺らぎながらも確実に落ち着きは増えます。📘

 

 

タンポポニュース~認知症ケアの第一歩:不安の正体を知り、関係を築く 🧠~

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

リード
生活援助は“家事代行”ではなく、“家事のやりやすさを整える”支援。本人のやりたいことを中心に、工程を分解し、道具と環境を整えて、できる範囲を少しずつ広げる。🔧

 

1. 掃除:2畳の成功体験
• 道具の定位置化:ゴミ袋・ちりとり・ウェットシートをワンセットに。
• 時間の箱:タイマー5分で“終わりが見える”家事に。
• 優先順位:転倒リスクの高い床→水回り→埃。
• 拒否の訳:「どこから手をつけてよいか分からない」。→最初の一手を一緒に。🧹

 

2. 調理:安全と栄養のミニマム
• ワンプレート思考:主食・主菜・副菜・汁の“四隅”を意識。
• 火の管理:IH・自動消火・タイマー鍋・見守りアラーム。
• 下処理の前日化:野菜を切って冷蔵、主菜を漬ける、出汁パック活用。
• 栄養の底上げ:タンパク(卵・豆腐・魚の缶詰)、水分(味噌汁・ゼリー)。🍲

 

3. 買い物:金銭と疲労を見える化
• 買い物リスト:写真付き・定番品はテンプレ化。
• 支払い:小額現金の管理、レシート貼付、代理受領のルール。
• 配達サービス:宅配・生協・ドラッグストアの“置き配”を併用。

 

4. 洗濯:事故ゼロの導線
• 仕分け箱:色物/白/タオル。床置きをやめる。
• ベランダ安全:段差・手すり・踏み台。無理に外干しさせない。
• 乾燥の代替:浴室乾燥・室内物干し・ドラム式。🧺

 

5. ミニケース:料理が好きだったCさん
調理中の火の消し忘れが増え、家族が“調理禁止”に。Cさんは意欲低下。→ IH+タイマー鍋+見守りセンサー導入、下ごしらえを一緒に行い、仕上げだけCさんに。週1の“得意料理”が復活し、食欲も会話も増えた。😊

 

6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 家事工程を分解し、本人の役割を1つ以上残したか?
☐ 危険箇所(火・水・段差・金銭)を確認し対策したか?
☐ リスト・写真・タイマーで“見える化”したか?
☐ 買い物レシート・金銭管理を記録に残したか?

 

7. まとめ
生活援助は“早いこと”より“続くこと”。自分でできたの積み重ねが、生活機能と自尊心を守ります。🌟

 

 

タンポポニュース~生活援助の極意:掃除・調理・買い物・洗濯を“自立支援”で考える 🍳~

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

リード
認知症のある方の“困った行動”の多くは、本人が感じる 不安・混乱・不快(痛み、寒さ、空腹、羞恥) のサインです。私たちがやるべきは止めることではなく、理由を見つけて環境と関わりを整えること。本稿では、明日から使える観察と声かけ、住環境の小改良、家族支援まで実践的にまとめます。🧭

 

1|基本姿勢:ラベリングをやめ、仮説を立てる
• 事実→仮説→検証のサイクルを回す(例:「夕方に玄関をうろつく」→“疲労”や“低血糖”の可能性→間食と休息で検証)。
• 尊厳の保持:できることは任せ、選択肢を示す。「お茶にします?それとも白湯?」「今は休みます?トイレだけ行っておきます?」😊
• “否定しない”が最短ルート:「違います」より「そうなんですね。心配でしたね」→安心の土台づくり。

 

2|観察のコツ:5W1H+身体感覚マップ
• When/どの時間帯(夕暮れ症候群、午前中の不調)。
• Where/どの場所(玄関・台所・寝室)。
• Who/誰の前で(家族の帰宅時、ヘルパー交代時)。
• What/何の前後(食事・服薬・排泄・入浴)。
• How/どんな様子(表情、歩行速度、手の冷え、呼吸)。
• 身体感覚:寒さ・痛み・かゆみ・口渇・便意・尿意・眩しさ。📝 → “観察→仮説メモ”を3行で:①状況 ②仮説 ③次の一手。

 

3|関わり方:3つのS(Short/Slow/Show)
• Short:短く → 5〜7語で要点。「今から靴下をはきます」
• Slow:ゆっくり → 動作と声のスピードを合わせる。相手の呼吸に同調。
• Show:見せる → 写真・実物・指さし・身振り。言葉より視覚。👀 + Names:名前で呼ぶ/敬称をつける→安心感が上がる。

 

4|環境調整のミニマムセット
• 道具の定位置化:眼鏡・リモコン・ゴミ箱・ティッシュの“いつもゾーン”。
• コントラスト:トイレのフタは白、便座は色付きで見やすく。
• サイン:写真+大きな文字(例:冷蔵庫に「水・お茶はココ」と写真)。
• 照明:夕方はオレンジ寄りで眩しさを減らし、夜間は足元灯。💡
• 音:テレビの音量・ニュースの刺激を調整。音の情報過多は不穏を誘発。

 

5|家族支援:感情と役割の再設計
• 悲嘆の揺れ(否認→怒り→取引→抑うつ→受容)を知るだけで、家族は楽になる。
• 役割の言い換え:「監視」ではなく「安心の見守り」。
• 期待値の調整:昨日できたことが今日できない波を前提に、“できたらラッキー”運用へ。💬

 

6|ミニケース①:帰宅願望への対応
夕方になると「家に帰る」と玄関へ。仮説:薄暗さ+空腹+日課の欠如。→ 介入:16:00に照明を早めに点灯、甘いおやつと白湯、“お迎え準備”という役割(上着を畳む、靴を整える)をお願い。30分で落ち着き、居室での会話が再開。🌇🍘

 

7|ミニケース②:物盗られ妄想の背景
「財布を盗まれた!」と怒り。仮説:財布の定位置が揺れ、金銭不安が増幅。→ 介入:透明箱に“財布の定位置”を写真で表示し、小額財布と管理ノートを導入。ヘルパーはレシート貼付を徹底。2週間で訴えは週1回まで減少。💳📒

 

8|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 3行の観察・仮説・次の一手を書いたか。
☐ 3つのS(Short/Slow/Show)で関わったか。
☐ 定位置・サイン・照明を整えたか。
☐ 家族の感情に名前をつけ、役割を言い換えたか。

 

9|ミニワーク(5分)
• 観察カードを作る:「時間・場所・前後・様子」を1訪問につき1枚。
• やさしい約束を1つ決める:「否定しない」「一緒にやる」など。🗂️

 

10|まとめ
認知症ケアは“正解を言い当てる競技”ではなく、仮説→試行→学習のチーム作業。根っこにある不安をほどき、安心と役割を取り戻すことが最良の薬になります。🌸

 

 

タンポポニュース~身体介護の基本:入浴・排泄・更衣を安全に、dignified に 🛁~

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

リード
身体介護は最も事故リスクが高く、最も信頼関係が試される場面。安全・尊厳・効率の三本柱で、明日から実践できる具体策をまとめます。

 

1. 共通の原則
• 予告と同意:「今から上半身を拭きますね」→安心と主体性。
• 重心と支点:利用者の重心、ヘルパーの足幅、ベッドの高さ調整。
• “痛み・寒さ・恥ずかしさ”の最小化:短時間・保温・目隠し・選べる衣類。
• 観察:皮膚・むくみ・表情・息切れ・ROM・水分摂取量。

 

2. 入浴介助(清拭含む)の要点
• 準備8割:タオル、石けん、保温具、着替え、緊急呼出、マット、滑り止め。
• 導線づくり:椅子→手すり→浴槽へ“3点移動”を分解して確認。
• 声かけの順序:姿勢→動作→感覚(「足元温かいですか?」)。
• ヒヤリ防止:湯温 40℃以下目安、洗い残し・滑り・立ちくらみ対策。
• 清拭のコツ:顔→上肢→胸腹→背中→下肢→陰部の順でタオル交換。

 

3. 排泄介助(トイレ・ポータブル・おむつ)
• プライバシー:カーテン・ドア・声かけ。
• 姿勢:足底接地・前傾・腹圧。手すり位置と高さ。
• 便秘と下痢の兆候:食事量・水分・薬・運動・記録の見直し。
• おむつは“最後の手段”:トイレ動作を小分け練習、ポータブルの高さ調整。

 

4. 更衣介助
• 患側→健側(脱ぐときは患側から、着るときは患側を先に)。
• 衣類選び:前開き、面ファスナー、タグのチクチク対策。
• 冬場の工夫:部屋を先に温める、衣類をタオルウォーマーに。

 

5. ミニケース:入浴拒否のBさん
「疲れるから嫌」と週2入浴を拒否。理由の翻訳を行うと「寒い」「滑る」が本音。→ 脱衣所を先に暖め、滑り止めマットを追加、足湯+清拭から再開。2週後に部分浴、1か月で全身浴に戻る。

 

6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 介助の前に、目的・手順・予告を伝えたか?
☐ 導線の滑り止めと手すり位置を確認したか?
☐ 湯温・室温・保温をコントロールできたか?
☐ 皮膚・むくみ・痛み・疲労感を記録したか?

 

7. まとめ
身体介護の質は、準備と観察と言葉で決まる。安全と尊厳が両立すると、拒否は減り、自己効力感が戻ります。

 

 

タンポポニュース~訪問介護の全体像と理念:利用者の「暮らし」を支えるとは何か 🏠~

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

リード
「できないことを代わりにやる」――それも訪問介護の大切な役割。でも、目指すゴールは“その人らしい暮らしの継続”。今日の支援が、明日の“できる”を減らしていないか? 自立支援・重度化防止の視点で、訪問介護の骨格を整理します。🧭

 

1. 訪問介護のミッションは「生活機能の維持・向上」
• 自立支援:可能な部分は本人が行い、私たちは“やりやすくする条件づくり”をする。
• 重度化防止:転倒・低栄養・口腔不衛生・不活動を放置しない。
• 尊厳の保持:早い・正しいより「いっしょに」「選べる」を優先。🤝

 

2. サービスの全体像(アセスメント→計画→提供→評価)
1. 情報収集(既往歴・生活歴・価値観・役割)。
2. 目標設定(“掃除ができる”ではなく“来客を笑顔で迎えたい”など生活目標)。
3. 手段選択(身体介護/生活援助/福祉用具/連携)。
4. 実施と観察(バイタル・表情・食事量・歩行速度)。
5. 記録と共有(SOAP・翌訪問者への引き継ぎ)。📝

 

3. 現場で起こりがちな“善意の落とし穴”
• 何でも代行 → 廃用と自己効力感の低下。
• 時短優先 → 本人のペース無視で不安・拒否。
• 家族の期待に合わせすぎ → 本人の意思が埋没。
• 記録の省略 → 継続性が崩れ事故リスク。

 

4. 自立支援を進める「5つの工夫」
• 声かけを変える:「手伝いますね」→「一緒にやりましょう」😊
• 環境の小改良:手すり、滑り止めマット、物の定位置化。
• 段取りの見える化:チェックリスト、タイマー、写真手順。
• 小さな成功体験:達成記録カードで“続ける理由”を育てる。
• 関係の質:名前で呼ぶ、選択肢を示す、感謝を伝える。🌸

 

5. ミニケース:掃除拒否の独居Aさん
Aさんは「掃除は自分でできる」と援助を拒否。観察すると物の置き場がバラバラで、掃除が“始めにくい”状態。→ 作業の最初の1分を一緒に実施(ゴミ袋・道具の定位置化、2畳だけ掃く)。3週で「来客前だけ一緒に」が「週1自力」に変化。👏

 

6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 自立支援の声かけに置き換えたか?
☐ 本人の“やりたい”が計画に反映されているか?
☐ 観察項目(食事量・歩行・口腔・気分)を記録したか?
☐ 次回訪問者へのメモを残したか?

 

7. まとめ
訪問介護は「家事代行」でも「医療」でもない。その人の生活に寄り添い、できるを増やす支援。今日の1歩が、明日の自信と安全をつくります。🌈

 

 

タンポポニュース~申請から初回訪問~

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~申請から初回訪問~

「在宅で暮らし続けたい」「家族の負担を減らしたい」――そんな想いを訪問介護が支えます。本記事では、介護保険の申請〜ケアプラン作成〜初回訪問までの流れと、失敗しない事業所選びのコツをまとめました。初めての方でも迷わない、保存版ガイドです。✨


1|訪問介護でできること・できないこと

できること(例)

  • 身体介護:入浴・清拭・排泄・更衣・体位変換・口腔ケア・服薬支援

  • 生活援助:掃除・洗濯・調理・買い物同行・ゴミ出し

  • 見守り・自立支援:転倒予防の声かけ、動作の“できる力”を引き出すサポート

できないこと(例)

  • 同居家族の分の家事、庭木の剪定・大掃除・来客の接待など日常生活の範囲を超える行為は対象外です。
    ※詳細は要件や地域ルールで異なります。個別にご相談ください。


2|利用開始までの“7ステップ”

  1. 相談:地域包括支援センター/役所/ケアマネへ連絡

  2. 申請:介護保険の要介護(要支援)認定を申請

  3. 認定調査・主治医意見書:心身の状態を評価

  4. 認定結果:要支援1〜2 / 要介護1〜5 の区分が決定(原則30日以内)

  5. ケアマネ選定:担当ケアマネとケアプラン作成

  6. 事業所契約:訪問日時・内容・緊急連絡先・情報共有方法を取り決め

  7. 初回訪問:アセスメント→試行→本格スタート

コツ:**「困りごとの優先順位」**を3つに絞ると、プランが具体化して負担が下がります。


3|費用の基本

  • 介護保険の自己負担は1〜2割(一定所得で3割)

  • 時間帯・内容・加算の有無で変動。月額の目安は事前にお見積りします。

  • 介護保険外(自費)サービスを併用して、掃除・通院同行などを柔軟に追加可能。


4|事業所選びのチェックリスト ✅

  • 連絡の早さ・説明のわかりやすさ

  • 同性介助や担当固定の可否(希望を伝えましょう)

  • 急変時・災害時の対応手順と連絡体制

  • 口腔ケア・嚥下・認知症等の専門研修の有無

  • 連絡ノート/アプリでの記録共有(写真・体調メモ)


5|初回訪問で決めておくこと ️

  • 生活リズム(起床・食事・服薬・入浴の時間)⏰

  • してほしいこと/してほしくないことの線引き

  • 介助時の声かけの言葉・気をつけたい配慮点(痛み・羞恥・宗教的配慮など)

  • 家の危険箇所(段差・コード・ペットゲート)と鍵・緊急連絡先の確認


6|よくあるQ&A

Q. 同じヘルパーさんに来てもらえますか?
A. できる限り担当固定に努めますが、シフトや体調で交代の場合も。連絡ノートで品質を均一化します。

Q. 介護度が変わったら?
A. 状態に応じて再アセスメント→プラン見直し。必要なら認定更新をサポートします。

Q. 家族不在でも利用できる?
A. 事前取り決めと鍵の取り扱いルールがあれば可能です。️


7|安心のための“家の整え方”

  • 転倒予防:敷物の段差・電源コードを整理、手すり・滑り止め設置

  • 口腔&栄養:歯ブラシ・口腔ジェル・とろみ材の定位置化

  • 服薬:一包化・朝昼夕のボックス管理、飲み忘れメモ


まとめ&お声がけ

訪問介護は**“できる力”を守る支援**。私たちは安全・尊厳・自立支援を軸に、暮らしを一緒に設計します。まずは無料相談で、今週の困りごとから解決しましょう。

 

 

タンポポニュース~私たちの思い~

 

皆さんこんにちは。

タンポポ、更新担当の中西です。

 

これからの訪問介護と、私たちの思い

~人とテクノロジーが共に支える、未来の介護へ~



このシリーズを通して、訪問介護の役割ややりがい、地域とのつながりについてお伝えしてきました。今回はこれからの訪問介護がどのように進化していくのか、そして私たちタンポポが大切にしている想いについてお話しします。


■ テクノロジーとの融合で、介護の質を高める

 

近年、**ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)**を活用した介護支援が急速に広がっています。

  • 介護記録の電子化・自動化により、現場スタッフの負担軽減と情報共有のスピード向上が実現

  • 見守りセンサーや遠隔モニタリングによって、24時間体制の安全管理が可能に

  • 音声入力やタブレット端末を活用したリアルタイム記録で、記録とケアの“両立”がしやすく

これらの技術は、「より安全に」「より効率よく」介護を提供するための大切なパートナーとなっています。
私たちも、こうしたテクノロジーの力を積極的に取り入れ、“人が人を支える時間”にもっと集中できる環境づくりを進めていきます。


■ それでも、介護は“人のぬくもり”が基本

 

どんなにテクノロジーが進化しても、介護の本質は変わりません。
それは、「人が人に寄り添う」ということ。

  • 何気ない会話に、安心を感じてもらう

  • そっと手を差し伸べることで、信頼を築いていく

  • ご利用者様の表情や声のトーンから、小さな変化に気づく

これらはAIやセンサーには決して代替できない、“人だからこそ”できるケアです。
訪問介護は、たった1人のお宅を訪ねる小さな仕事に見えるかもしれません。
しかし、その一歩一歩が、ご利用者様の「生きる力」につながる。
私たちは、そんな“人の力”を信じています。


■ これからも、大切にしたい3つのこと

 

私たちがこれからも変わらず大切にしたいのは、以下の3つの想いです。

  1. 地域に根差した介護
    ご利用者様だけでなく、そのご家族や地域全体と寄り添い合い、共に歩む存在でありたい。

  2. 笑顔をつくる介護
    身体のケアだけでなく、心のケアも大切にし、「今日もあなたに会えてよかった」と思ってもらえる関係を目指します。

  3. 未来を見据えた介護
    技術革新や社会の変化に柔軟に対応しながら、持続可能で安心できる介護サービスを提供し続けます。


■ 最後に

 

訪問介護は、今後ますます重要な存在となっていくでしょう。
私たちは、これからも「介護=重たいもの」というイメージではなく、**“人生を明るく照らす存在”**としての訪問介護を目指していきます。

シリーズを通して訪問介護について少しでも興味や理解を深めていただけたら嬉しく思います。
そして、今後ご自身やご家族が介護を必要としたときに、安心して「相談できる存在」として、私たちタンポポを思い出していただけたら幸いです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


 

次回もお楽しみに!